日本リゾートクラブ協会

観光もリゾートも似たもの同士ですが、無理くりして「tourism」に「観光」という漢字をあてはめて日本語にしたと思います。その語源はぐるぐる回るという意味の古仏語「torn」であり、turnに近いでしょう。名所旧跡を訪ね回るイメージです。観光は中国の古語で国王が国中の光を見て歩くという感じのことばです。トリップは歩け歩け、トラベルは仏語のトラバーユ（travail）がはじまりです。この場合の旅は仕事そのもので、苦労もつきものであったのでしょう。国連の専門機関UNWTO（国際観光機関）のTはtourismです。
一方、リゾートの語源には古仏語で re-（再び）＋sortir（出かける）という意味もあります。そこでこの「re-」を、繰り返し同じところに出かける、出かけておなじところに長くいると解しますと、滞在にたどりつきます。往年のお伊勢参りは観光客、草津の湯治はリゾート客と理解できそうです。
著名なリゾートの歴史の多くは、特別な人々の避暑避寒にはじまり、そこに独特のコミュニティが形成され歴史を刻みましたが、冷暖房・空調の発達した現代では、むしろ健全な家族の想い出づくりの場になっているともいえます。
*以上は大谷の私見でして、協会の公式見解ではありません。